ブログが普及して大分長い年月が流れましたが、このブログを単なる個人の日記としてではなくビジネスに活用して成功している企業が多々あるのをご存知ですか。
社内ブログとして導入し、日々の出来事や豆知識、業務上の情報を書き込んで上手に情報を共有したり、社内の雰囲気を盛り上げたり、社員のモチベーションを上げたりといった使われ方がなされているのです。
使い方次第で、会社に多くのメリットをもたらすことが期待されています。
とはいえ、「ウチで導入しても盛り上がらないだろうなあ…」という不安のある企業も多いのでは?
グループウエアとはまた違った特性を持つこの社内ブログとはいったいどういうものなのか、この記事ではその秘密に迫ってみます。
成功例や失敗例等の事例、メリット、オススメツール等について解説していますので、是非参考にしてみてください。
社内ブログをうまく取り入れて、社内を活性化しましょう!
1.情報共有を効率化し社員のモチベーションをアップする「社内ブログ」の本当の価値
1-1.社内ブログを導入するメリット
1-2.「ただ導入する」だけでは必ず失敗する
2.社内ブログをうまく利用する企業5選
3.社内ブログにおすすめのツール5選
4.社内ブログの導入を成功させるための9つのコツ
4.まとめ
1.情報共有を効率化し社員のモチベーションをアップする「社内ブログ」の本当の価値
1-1.社内ブログを導入するメリット
メールやグループウエアといったコミュニケーションツールが企業に一般的に導入されている昨今、社内ブログを導入するメリットとはいったい何なのでしょうか。まずはここから考えてみたいと思います。
先に挙げたメールやグループウエアについては、導入にあたってトップダウンの意思決定で会社が半ば強制的に指示して利用しているツールです。業務連絡や必須の事項についての連絡に利用され、「固い」雰囲気のコミュニケーションしか生まれません。カジュアルな内容に利用しようものなら叱責されるでしょう。
対して社内ブログは、トップからの意思決定で導入が決まることがありますが、多くの事例でボトムアップで意見が上がってきて導入されている事実があります。
社員たち自らが望んで導入したツールですから、トップダウンのツールと比較して誰もが率先して、楽しんで使用することが期待できます。まずはここが大きなメリットであると言えます。
他のメリットについて以下に挙げてみました。
・社員と経営陣の間のコミュニケーションも増えた
・会社の雰囲気が明るくなり、風通しが良くなった
・コミュニケーションが盛んになった結果、業績向上や業務の効率化が期待できるようになった
・孤立してしまったり、内に意見を秘める社員が減った
・結果退職者が減り、新入社員や中途社員の定着率も高まった
・みんなが楽しんで利用するので、モチベーションの向上にも役立った
・誰もが社内全体の雰囲気を把握できる
・アイディアが上がってきやすくなった
・社員が思い切った提案がしやすくなった
良い意味で「ゆるい」雰囲気での運営になりやすい社内ブログだからこそのメリットが目立ちます。
このあたりは社内ブログの運営方針にもよるものではありますが、せっかくのこの特性を生かして、メールやグループウエア等のような「固い」雰囲気のツールと同じような使い方をするのは避けたいものです。
1-2.「ただ導入する」だけでは必ず失敗する
メリットばかり見るととても有益なツールに見える社内ブログ。
ですが漠然と導入してしまうと失敗してしまうのもこのツールの恐ろしいところです。
良く考えてみると、社内ブログを書き込むには社員が忙しい自分の時間を割いて、言い方は悪いですが通常業務とは別に仕事が増えるわけです。
また、閲覧するにも時間を要します。中にはブログを書くことに気乗りしない社員もいると思います。そのため導入の目的を社員に伝達し、共通理解を得ることが非常に重要となります。
ただ「導入します」では、誰も社内ブログを書き込んだり閲覧したりせず、最大の失敗である「活性化しなかった」という事態に陥ってしまいます。時には最低記事更新数をルールとして設定して、社内ブログを活性化させるために強制力を働かせることも考えなければなりません。
以下のサイトに、社内ブログが失敗してしまった良い例があるので参考にしてみてください。
http://d.hatena.ne.jp/starocker/20051124/p2
・無目的に社内ブログを導入して利用する社員が困惑してしまった
・ルール付けを行わなかったため、社員が書き込みを躊躇してしまった
・ツールの使い方が難解で社員のモチベーションの低下を招いてしまった
・社内ブログを積極的に使用していない社員を放置してしまった
・女性社員や新入社員が遠慮して書き込みをしない
・情報共有のルール付けをしなかったため社内ブログが荒れた
上手に使えば有益なツールも、こうなってしまってはコストと時間の損失がはなはだしいだけのツールに成り下がってしまいます。せっかくの社内ブログの導入、失敗しないためにはまずは成功事例をたくさん見て、参考にして学びましょう。
そこで、次の章で社内ブログの成功事例をご紹介していきます。
2.社内ブログをうまく利用する企業5選
ここでは、社内ブログをうまく活用して社内活性化を促している企業を紹介します。
誰もが知っている大手でも導入されているブログのルールや導入後の反応を参考にしてみて下さい。
▼株式会社ユニクロ 従業員数1,733人
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060808/245425/
・利用しているツール
ムーバブルタイプをカスタマイズ
・更新の内容やルール
事業部長レベルの責任者が、自分の言葉で本部から店舗への質問を書き込む。店舗側は質問に対する回答を書き込む。一部携帯電話からの書き込みも許可。
・導入して何が変わったか
従来のメールによるコミュニケーションではテーマ別に情報を整理しにくかったが、社内ブログでは店頭でのお客様の情報を整理するのに適していると判断。
陳列の仕方やPOPの使い方等が社内ブログには盛んに投稿され、特に折り込みチラシについては広告の精度が向上した。
グループウエアと社内ブログは住み分けており、自由に議論できる場として重宝している。
▼ミニストップ株式会社 従業員数891人
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/JIREI/20080225/294581/?rt=nocnt
・利用しているツール
デスクネッツブログ
・更新の内容やルール
社員は興味のある、事務局や社員の意見からテーマを定めた業務改革に関する 分科会 に自由に参加可能。
・導入して何が変わったか
以前は店舗が全国に点在するため、地方店舗を指導するストアアドバイザーが分科会に参加しずらい図ライ問題があった。
しかし社内ブログを導入して議事録をブログ上に公開するようにしてから人材確保、ノウハウ共有、オペレーションの向上等の業務改革活動がスムーズに行われるようになった。
また、分科会だけでは固い内容だけになってしまうため、社員に仕事にまつわるプライベートな内容も記述してもらい、コミュニケーションの活性化ひいてはより多くの社員の運動への参加も期待している。
▼株式会社ネオジャパン 従業員数92人
https://www.desknets.com/blog/product/intro/02_neo.html
・利用しているツール
デスクネッツブログ
・更新の内容やルール
通常のブログに加えて、絵文字や顔文字等の使用もOKな個人ブログ、トップの意見を伝える社長ブログ等の使い分けを行っている。
・導入して何が変わったか
グループウエアだけでは、自分が所属している部署以外の業務内容や雰囲気は見えにくいもの。社内ブログを導入してから身近な言葉で他の部署へも情報を伝えやすく、より深く伝えることができるようになった。
写真を掲載して伝える情報をわかりやすくできるのも重宝している。例えばイベントに関する情報は参加した社員にしか従来だとわかりにくいが、社内ブログを活用することによりイベントには直接関わらない部門のスタッフ等も自分たちがどういう評価を受けているかを知るのに重宝している。
また、開発部門と営業部門のナレッジの共有やコミュニケーションの活性化にも役立っているという。
▼株式会社TAKシステムズ 従業員数402名
https://www.desknets.com/blog/product/intro/01_tak.html
・利用しているツール
デスクネッツブログ
・更新の内容やルール
積極的にコメントを入力してもらえるよう社内キャンペーンを実施。
社長ブログは経営方針やノウハウだけでなく、趣味やプライベートの情報も記述。気軽に投稿しやすいように1記事は原稿用紙と同じ400文字に設定。
・導入して何が変わったか
社長ブログを立ち上げたことにより、経営者と社員のコミュニケーションが気軽に取れるようになり、またコミュニケーションの機会も活発化。
この成功事例を受けて、今後は各拠点でブログを立ち上げて連絡事項や問題点を記事にして取り上げ、拠点を越えてのコミュニケーションの活性化を目指す。
また、新入社員にも積極的にブログの立ち上げを命じ、日報として意見を入力させることにより先輩社員からのアドバイスやノウハウの共有を受けられるよう制度を構築する予定。
▼学習塾での利用例
http://www.comlog.jp/office/12.html
・利用しているツール
コムログ
・更新の内容やルール
日報や生徒の意見の共有、また情報箱として利用。
・導入して何が変わったか
導入以前までは先生が授業を行ってもどういった問題があるか分かり難く、また引継ぎが上手くいかないケースが多かった。
メーリングリストで補おうと試みるも、メールとレスの繋がりが判断しづらくイマイチな結果に。
社内ブログを導入してからは、それぞれの教科ごとの情報共有がスムーズに行えるようになり、結果として教室の雰囲気も変わってきた。
3.社内ブログにおすすめのツール5選
社内ブログは専門のツールもいくつかあります。
ここでは、社内ブログ向きのツールを5つご紹介します。
■ワードプレス
https://zh.wikipedia.org/wiki/WordPress#/media/File:Wordpress27cap.png
・URL:https://ja.wordpress.com/
・月額費用:
(例:ロリポップサーバーを利用した場合)
初年度
サーバー代250円+ドメイン費約30円=約280円/月
2年目以降
サーバー代250円+ドメイン費約200円=約450円/月
・ツールの特徴、メリット
ワードプレスは数多くの企業や個人が使用している今主流となっているブログサービスで、多機能でカスタマイズ性にも優れており、非常に自由度が高いのが特徴です。
社内ブログとしてイントラブログとして利用するには、プラグインを追加すれば環境を構築することが可能。権限を細かく設定して、全ページにアクセス制限をかければ環境は完成です。
導入するには専門的な知識が必要にはなりますが、維持費も意外と安価ですのでまず検討したい社内ブログサービスです。
■コムログ
・URL: http://www.comlog.jp/
・月額費用:利用価格(1人)400円(税別) 初期設定費用30,000円(税別)
・ツールの特徴、メリット
コムログは株式会社イーハイブが提供する政治家専門ブログ「エレログ」をベースに、社内ブログ及びグループ内コミュニケーションツール・ナレッジマネジメントツールとして開発されたツールです。
様々な情報を書き込めるメンバー個別ブログを所持することができ、他のメンバーはそれに対してコメントやトラックバックが可能。
更にブログ全体を管理するポータルブログも活用することができるので、個別のブログを訪問することなく全体の更新状況を全員が把握することができます。検索機能にも優れているため、様々な情報を社内及びグループで共有することを可能に。
もちろん各情報は社内のみに公開設定されているため、内部情報や仕事上の情報も気兼ねなく書き込めます。社外公開用の設定もできますので、状況に応じて使い分けることのできる非常に使い勝手の良いツールです。
■デスクネッツブログ
・URL: https://www.desknets.com/blog/
・月額費用:10ユーザ 基本ライセンス 100,000円(税抜)
・ツールの特徴、メリット
デスクネッツブログは、法人での利用を想定したイントラブログシステムとして、社内ブログとして活用するにはオススメのサービスです。
通常のブログ投稿のみならず、認証機能やポータル機能等、イントラブログとして活用するための優れた機能が付随しています。また、低価格で導入できるのみならず、導入や機能の利用の簡単さ、数十人規模から数千人規模まで対応できる汎用性もこのブログシステムの魅力。
社内から外部への情報発信、支店ごとのホームページの作成、個人や部署でのブログへの記事の投稿、お客様からのフィードバックやクレーム情報の共有など、様々な使い方ができるまさに社内ブログのためのツールです。
■スカイアーク ソラノワ
・URL: http://solanowa.jp/branding/
・月額費用:初期費用無料 利用料金はユーザー数に応じて課金
・ツールの特徴、メリット
ソラノワはWEB社内報を低コストで手軽に導入できるシステム。
ブラウザからワープロ感覚で書いて保存するだけでイントラネットに記事が追加公開可能。ファイルアップロードも簡単で日報から規定集、社内報、経営情報なども簡単に共有できます。アンケート機能やアクセス解析、コメント機能等の社内報向けの機能も充実しています。
使いやすいから利用するスタッフのトレーニング期間も短くて済みのも魅力。WEBベースだから離れた拠点間の情報の共有もスムーズ。
お客様の利用環境に合わせたオリジナルカスタマイズも行っているため、痒いとこにまで手の届く社内ブログの導入にはオススメのツールです。
■アイポ
・URL:https://www.aipo.com/
・月額費用:Standard 400円(1ユーザー) Plus 800円(1ユーザー)
・ツールの特徴、メリット
アイポは会社のコミュニケーションを活性化する機能を盛りだくさんに含んだグループウエア。低価格で非常に高機能な機能を有しているのが特徴。
社内ブログ、社内SNS、チャットをはじめ報告書やスケジュール、タイムカードといったグループウエアの持つ機能を一通り備えています。社内ブログと、各種グループウエアの機能の連携もスムーズである点も魅力的。
導入事例も多く、自社に合わせた使い方を模索しやすいのもオススメできる点です。
グループウエアと社内ブログを両立したい方には、オススメのツールであると言えます。
4.社内ブログの導入を成功させるための9つのコツ
1-2でもお話したように、社内ブログはただ導入するだけでは失敗に終わってしまうことがあります。
社内ブログを活性化させるために、運営側が気をつけるべきポイントをご紹介します。
・目的を明確にし、社員に伝える
社内ブログを漠然と導入するのではなく、導入の目的を明確にすることは重要です。目的には例えば以下のようなものがあります。
・社内の風通しを良くする
・雰囲気を明るくして気軽にコミュニケーションがとりやすい環境を作る
・社員の発言の機会を増やす
・業務に対するモチベーションの向上
Etc…
目的に沿った運用をして、望む結果が得られるために運用するのですから、まずはここを抑えておきましょう。
無目的に導入しても誰も更新せず閉鎖したりして、失敗や徒労に終わってしまいます。
また、導入意思決定者と実際に使用する社員の望むことは必ずしも一致しないことが多々あります。
社内ブログを導入すると決めたのなら、明確な目的を社員に通達して、共通コンセンサスを得ることも社内ブログの導入成功には非常に重要なことです。このような過程を経ることで自然と運営方針等も決まってくると思います。
・更新のルールを決める
社内ブログには、上記で設定した目的に沿って運営するものであり、何でも自由に書き込んでよいというものではありません。
ある程度目的に沿ったルールを設定して、それを守りながら書き込まないと取り留めのないものになってしまったり、全く目的外の内容になってしまったりしまいます。
以下に更新のルールの例を載せておきますので、自社の社内ブログに合った内容を参考にしてみてください。
・記載内容の責任の所在は書き込みを行った本人にある
・他人や他社の批判や誹謗中傷を行わない
・ネガティブな内容は控える
・個人情報や守秘義務に抵触する内容は記載しない
・更新頻度は1人最低週に○回をノルマとする
Etc…
社内ブログを軌道に乗せるためには、時としてある程度の強制力をもってして参加するメンバーを統制する必要もあることを覚えておきましょう。
・幹部役員が積極的に利用する
一般的な会社には、上下関係というものがありますが、社内ブログが停滞する理由の一つに、この上下関係が社内ブログにも反映されてしまうことがあります。
上司に気兼ねをして書き込みを躊躇したり、書き込む内容を吟味しすぎて更新が滞ってしまったりしてしまうのです。
こういう状況を打破するには、幹部役員をはじめ目上の立場にある方が積極的に社内ブログを利用して話題を振ったり、盛り上げようとしたりすることが効果的です。
幹部役員自ら率先して社内ブログを利用していると、会社全体にも書き込みを日常的に行う文化ができて、社員も気軽に書き込みを行いやすくなります。
一番ダメな例は「君たちで社内ブログをやっておいて」です。導入を検討した上層部から動き始めましょう。
・更新がない社員にはフォローを入れる
社内ブログを一定期間続けていると、盛んに記事を更新する社員とそうでない社員にどうしても別れてしまいます。
記事を更新しないスタッフが増えてくると、当然ながら社内ブログ最大の失敗である「停滞」が待っています。放置するわけにはいきません。
更新がない社員には、何か記事を書き難い理由があったり、ネタが思いつかなかったりといった理由が何かしらあるものです。そういった社員に悩みを聞いたり社内ブログ更新についての相談に乗ったりと、積極的にフォローを入れることで、記事の更新が再開したり、モチベーション向上といった成果が得られます。
結果的に社内ブログが停滞してしまうのを防げるため、こういった細かなフォローも積極的に行うことが社内ブログ導入成功のコツです。
・社内ブログに関連するイベントをやる
http://urx.red/GpHp
社内でアンケートを取る、営業成績等の社内MVP制度、社内で人気のブログ記事を取り上げる等社内ブログに関連するイベントを行うと、ただ漠然と社内ブログを導入するよりもブログが活性化しやすく、またブログを書くスタッフもイベント自体をネタにして書き込みを行いやすいというメリットがあります。
せっかく始めた社内ブログが閑散としてしまわないように、こういったイベント を積極的に行うのは非常に効果的です。
【例】株式会社日本システムデザイン
社内親睦会やゴルフコンペ、スポーツ大会等を積極的に開催してスタッフがブログに投稿。写真もたくさん使用されていて楽しそうな雰囲気が伝わってくる。
イベント自体が記事のネタになりますし、ブログを書くことによってイベントの参加率もあがり相乗効果を発揮している良い例。
社内のコミュニケーションの活性化や社員同士のつながりを深めることに成功している事例であると言えます。
・社内ブロガーを作り、コントロールする
社内ブログも導入当初は投稿に戸惑うものです。しかしこの段階を乗り越えないと導入の成功はありません。
社内には情報発信が得意な人材や、人事担当者等全体を見渡せる人材がいるものです。最初は彼らを社内ブロガーとして立てて、オピニオンリーダー的な役割を担ってもらうと徐々に社員にも社内ブログを投稿する文化が浸透してきて、活性化につながります。
キーワードは、「得意な者から徐々に社内ブログ部分化を構築する」です。
・更新通知を徹底する
社内ブログを導入するうえで意外と盲点となっているのが、「更新通知の徹底」ができていないという点です。
これができていないとせっかくブログを更新しても読まれる機会が減ってしまい、コメントやトラックバックも活性化しません。すると記事更新のモチベーション低下を招いてしまいます。
社内ブログを導入する際に更新を表示するポータルブログを作成したり、記事更新を行ったら更新通知をこちらに必ず行ったり等のルール付けをトレーニング段階でスタッフに覚えさせておくことが重要です。
・チャットやメールとの住み分けを明確にする
社内ブログを導入したものの、皆がチャットやメールと混同してしまい、くだけた内容と業務連絡が各プラットフォームで入り混じってしまうという失敗例もあります。
それぞれのプラットフォームで目的を明確にして、例えばメールはチャットとメールは業務連絡目的で私的な内容は禁止、社内ブログは盛り上がりを目的として仕事だけでなくプライベートな内容も記入可能といったように、明確な住み分けができるようにルールを設定するのも社内ブログ成功のコツです。
・興味深い内容を更新する
社内ブログにはできるだけメンバーみんなが楽しめるような、興味深い内容を更新することも重要です。
失敗例としては、2、3人しかわからないような内輪ネタを社内ブログに書き込むこと。このようなことが常習化していれば、社内ブログの活性化など望むべくもありません。
ある程度ルール付けしてでも、社内のネタでもプライベートなネタでも誰もが興味を持てるような内容を更新することで、記事を読んだりコメントを行ったりといった機会も増えます。
社内ブログを書き慣れないとなかなか難しいかもしれませんが、社内ブログといえどメンバー誰もが自分が情報発信を行っていると意識して取り組むことが重要です。
【例】
社内での成功事例、失敗事例の共有にグループウエアを活用していたが、成功事例は良いものの失敗事例についてはオープンな場で公開することに、叱責や非難を恐れて投稿を躊躇する社員が多く、事例が潜在化してしまうという問題を抱えていた。
比較的オープンでフラットなコミュニケーションが取れるようルール付けした社内ブログで事例共有を行ったところ、失敗やミスも前向きにとらえて社員同士で共有、フォローしあったりする文化ができて、業務の活性化につながった。
ブログならではの特性を生かした雰囲気づくりが重要であることを感じさせる一例。
5.まとめ
いかがでしたか。
社内ブログは上手に活用すれば会社のコミュニケーションの活性化、雰囲気の向上だけでなく社内ベンチャー制度が成功したり、社員の定着率の向上等の望ましい結果が得られたりと業績のみならず様々なメリットがあります。
しかしただ漠然と導入してしまい失敗してしまう事例も後を絶ちません。
良く他社の事例に学び、メリットデメリットを把握し、導入のコツを抑えておくことが非常に重要なファクターとなります。今回の記事が、社内ブログ導入の成功の一助になれれば幸いです。