「あーー、ずっと座ってて疲れた!何か息抜きしたいな〜。」
仕事中、こんなことを感じたことはありませんか?
集中力は長くは続かないもので、集中力が切れると仕事のモチベーションも下がってしまいますよね。
現に、一般的に言われている人間の集中力の平均持続時間は50分であり、最も集中できている状態は15分程度とも言われています。
[参考:人間の集中力の持続時間 https://shuuchuuryoku.net/category1/entry2.html]
こんな時はいったん仕事のことを忘れて頭を休ませたり、身体を動かしてリフレッシュしたいものです。
では、どうすれば上手に息抜きができるのでしょうか。
その方法として、なんと社内にボルダリングウォールを作ってしまった企業があります!
ボルダリングは集中力の切れた頭と身体のリフレッシュから、社員の健康維持まで幅広く効果が見込める画期的なスポーツです!
そこで、ボルダリングが働く人に対してどれほどの影響を与えるのかを探るべく、社内にボルダリングを導入している企業、フォーサイトに取材して来ました!
実際にボルダリングも体験させて頂きましたので、その様子も写真とともに紹介します!
1.そもそもボルダリングとは?
ボルダリングとはフリークライミングの一種であり、ロープを使わずに自分の身体だけで高さ3m~5mくらいの人工の壁を登るスポーツです。
基本的にはスタートとゴールが定められており、指定された岩だけを使って登っていきます。
手ぶらで気軽に始めることができ、2020年東京オリンピックの公式種目にもなったことから、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
ボルダリングは使える岩が限られているため登る前に戦略を立てる必要があり、頭と身体を同時に使うことから、気分のリフレッシュには最適なスポーツです。
また、幅広い年齢層の方や、男女関係なく取り組むことができ、さらには全身の筋肉を使うため、健康維持にも効果的なスポーツとして知られています。
2.フォーサイトの取り組みやインタビューから分かった!社内ボルダリングには驚きの効果が!
【会社概要】
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- 株式会社フォーサイト
代表取締役 山田浩司
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- 事業内容
教育・学習支援
(資格・大学受験のオンライン講座、書籍出版、販売)
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- コーポレートサイト
▼オフィス内装
オフィス内にはみんなが集まれる共有スペースがあります。ちょっとしたミーティングから仮眠まで、活用方法は様々。このスペースにボルダリングもあり、コミュニケーションの場として機能しているそうです。
ボルダリングの他にランニングマシンもあり、社員の運動不足に一役買っているそう。写真は実際に使わせて頂いた様子。意外と下の階にも響かないそうで、活躍の幅は広そうです。
▼フォーサイトの取り組み
フォーサイトでは良い商品・サービスを創るためには心身の健康が大切という考えから健康経営を実践しています。健康経営とは、企業が社員の健康管理をするよう国が推奨しているものです。
ボルダリングやランニングマシンはその取り組みの一部であり、別のオフィスでは加圧トレーニングやヨガなどの様々な施策も実施し、社員の健康増進をサポートしています。
これらの活動を通じてコミュニケーションも促進され、組織全体の連携を高める効果も出ています。
▼インタビュー
この取材を通して、社内にボルダリングを導入すると
1.脳の活性化や心身のリフレッシュに繋がる
2.社内コミュニケーションの向上により、人間関係が広がる
3.絵映えするため、求人や注目を集める等の副次的効果も期待できる
このような効果が得られることが分かりました。どういうことなのか、詳しい取材の様子を見てみましょう!
今回の以下の方々が取材に協力してくださいました!
大学受験管理部 教材課 / 戸田達彦さん
管理部 広報・IR課 / 千葉勇吾さん
管理部 広報・IR課 / 青木之伴さん
(左から、千葉さん、戸田さん、青木さん)
――ボルダリングを導入した目的やきっかけは何ですか?
戸田:新しく渋谷にオフィスを開設した時に、みんなが集まれるスペースが欲しいという想いからスタートしました。
ただ、そこが何の目的もなく設置したものではいけないので、社長の仕事の効率を最大限に上げるためには体力も必要という考えから、ボルダリングに繋がったのが導入の経緯です。
――数あるトレーニングの中からボルダリングを選んだ理由は?
戸田:今ボルダリングがブームになっているので時代の流れに乗ったのと、渋谷のオフィスは東大生のアルバイトが多く在籍しているので、若い従業員の目線に立って考えた時にボルダリングが良いかなと思い選択しました。
どこのオフィスにもあるものを取り入れてもなかなか響かないですしね。
――実際に社員の健康や業務効率、売り上げに対して目に見えた変化はありましたか?
戸田:数字を1つ挙げるとすれば、東大生アルバイトを募集する時に、一昨年は定員に対して約2倍の倍率だったものが、去年は応募が約5倍になりました。
社長が「今年は10倍にする」と言っていましたが、さすがにそこまではいかないと思います(笑)
実際に私個人でボルダリングを使用するのは、デスクワークでどうしても行き詰ってしまった時ですね。
登ってひと汗かいて戻った時に、毎回ではないにしても、新たなアイデアが生まれることはあります。
千葉:また、弊社は社員一人あたりの付加価値額が高いんですね。付加価値額とは、企業の生産活動によって新たに生み出された価値のことで、以下の式で求めています。
一人当たり付加価値額=(営業利益+人件費+減価償却費)÷ 従業員数
教育・学習支援業の平均が中小企業で約450万、大企業で約580万という中で、弊社は約1500万円と高くなっています。つまり、社員ひとりひとりが生み出す利益が大きいんです。
様々な健康施策・コミュニケーション施策が間接的に影響していると思いますね。
――ボルダリングで仕事のモチベーションが上がることはありますか?
戸田:やっぱりすっきりしますよね。使用する時間帯も自分で決められるので、夕方くらいに気分をリフレッシュさせてから、もう一度仕事を頑張ろうという気持ちになります。
登った後は気合が違うので、そういった効果は高いと思いますね。頭のリセットができるのが良いところだと思います。
――ボルダリング導入によって部署間や役職間の人間関係に変化はありましたか?
戸田:これに関しては大いにありました。同じフロアで仕事をしていても、全員が顔見知りではないんですね。
ただ、誰かが登っているのを見るとやっぱりみんな興味を持つんです。そうやって新しいコミュニケーションが広がっていくことはよくあります。
それが先輩と後輩であったり、違うチームであることもあります。そうして今まで知らなかった人と友達のようになれるんですね。
そしてその人間関係が、仕事をする上で役に立ってきます。今まで相談できなかった人にも、仲良くなったことで相談できるようになったりするんですね。
おそらく社長もそこまで推測して設置したんだと思います。
――ボルダリングに対する他社の反応や説明会時の学生の反応はどうですか?
戸田:求人を出すときにボルダリングの写真を載せるんですが、応募者数は目に見えて増えています。
例えば事務のアルバイト募集では、採用2名の枠に、2週間で70人くらい応募が来ました。それまではそんなに応募は無かったんですが、働くだけではなく息抜きの場があることを伝えるだけで数字に表れましたね。
3.必見!実際にボルダリングに登ってみて分かったこと!
それでは、ついにボルダリングに初挑戦!岩の色によってレベル分けがされており、岩の配置は専門家監修の下で設置した高さ3.4m、幅3.64mの本格的なコースです。
私は一番簡単な紫色に挑戦しましたが、登り始めると思いのほか視野が狭まり、どこに足を掛ければいいのか分からない。
さらには、上に登るために腕の力も使います。これは意外と難しいぞ...
次は従業員の方と一緒に登らせて頂きました。左が従業員の方で、右は落ちる瞬間の私。登る前に計画を立てないと次に進むべき方向が分からなくなり、腕の力が持たずに落ちてしまいます。
実際に登ってみると身体のバランスを保つのが難しく、落ちないためにかなり頭を使います。
従業員の方も仕事のことを忘れてボルダリングに熱中できるため、良い気分転換になるそう。
これは確かにリフレッシュできそうだ。
写真は弊社の女性社員が登っている様子。初心者の方にはルールを気にせず、全ての岩を使って登ってもらっているそうです。周りから指示をもらうと登りやすくなるため、女性でも気軽に登ることができます。
こちらは従業員の方が登っている様子。普段から息抜きやコミュニケーションのために使用しているだけあり、とても上手。ボルダリングは周りの人から登る方向の指示をもらうと非常に登りやすくなるため、今回の取材中も様々な指示を通して、初対面の従業員の方とコミュニケーションが生まれました。
そして無事に登り切った後は自然と拍手が沸き起こります。いつの間にか一体感も生まれ、全体的に距離が縮まりました。これはウチのオフィスにも欲しいかも...
4.まとめ
最後はボルタリングウォールを背景に記念撮影。
フォーサイトで働いている方々はとても生き生きしており、そのエネルギーの源の一つにはボルダリングがあるのかもしれません。
社内ボルダリングの効果をまとめると
1.脳の活性化や心身のリフレッシュに繋がる
2.社内コミュニケーションの向上により、人間関係が広がる
3.絵映えするため、求人や注目を集める等の副次的効果も期待できる
以上の3つが挙げられ、これらのことが働く人のモチベーションの向上に大きく関わっていることが分かり、また、社員の健康維持にも一役買っていることが分かりました。
もし、社員のモチベーションの向上や健康維持を考えているのであれば、社内ボルダリングの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
最後に、今回の取材に協力して頂いたフォーサイトの皆さん、ありがとうございました!