「ジムでトレーニングを始めたいけれど、お金も時間もない」
「運動といえば家と会社の往復で歩くくらいで、体が鈍ってしまった」
デスクワークが多い職場だと特に、こういった悩みを抱えている方が多くいらっしゃると思います。運動やトレーニングをするのなら、限られた時間でなるべく多くの効果を上げたいですよね。
ここでは、生活の中で一番長い時間を過ごすオフィスで出来る、簡単な筋トレ方法を紹介します。今回紹介する筋トレは、時間もほとんど使わず、人目が着くような大々的な器具やグッズも使いません。オフィスにあるものを使って、お昼や休憩時間に短時間で簡単にできるトレーニングだけを紹介していきますので、人目が少し気になる方も安心して実践することが出来ます。
トレーニングは継続する事が大切なので、オフィスでは毎日短い時間で簡単にできるものを補助的なトレーニングとして実践し、それとは別に家やジムできちんとしたトレーニングを定期的に行っていくことで、効果がより上がります。
オフィスで簡単筋トレを実施し、仕事の生産性が上がる体作りをしていきましょう。
1.【効果別】オフィスで出来る時短筋トレ
1-1.お腹周りを絞りたい人向け筋トレ法
1-2.二の腕を引き締めたい人向け筋トレ法
1-3.下半身を強化、引き締めをしたい人向け筋トレ法
2.オフィスで筋トレする際の注意点
3.オフィスでの筋トレグッズの紹介
4.より効果を高める!自宅で出来る簡単筋トレ
4−1.お腹周りを絞りたい人向け筋トレ法(自宅編)
4−2.二の腕を引き締めたい人向け筋トレ法(自宅編)
4−3.下半身の強化・引き締めをしたい人向け筋トレ法(自宅編)
5.まとめ
1.【効果別】オフィスで出来る時短筋トレ
1-1.お腹周りを絞りたい人向け筋トレ法
■イスに座ってできる腹筋 その1
気になるお腹周りの筋トレをイスに座ったまま行う方法です。
効率良く腹筋に負荷をかけるため、背筋を伸ばして行いましょう。
1. イスに浅く座って、両足・両膝をぴったりとくっつけます。
2. 手はお尻の横に置いて、イスの両サイドを持ちます。
3. 両足・両膝をつけたまま、胸の方に近づけます。
4. 足を胸くらいの高さまで持ち上げたら、そのままの状態で5秒間維持します。
5. 10~20秒かけてゆっくりと降ろします。(これを10回✕2セット)
<感想・ポイント>
5.のゆっくりと足を降ろす動作がかなりキツいです。腹筋のサイドがピリピリするので効いている証拠!
■イスに座ってできる腹筋 その2
こちらもイスに座ったままできる筋トレですが、前方にデスクがあると邪魔になってしまうので、少し広いスペースで、イスを固定して行いましょう。
1. まず、イスに座った状態で足を腰よりも浮かせた状態になります。
2. その状態から、足のつま先へ手を伸ばすようにします。(この時、腹筋を意識してください。)
3. 腹筋に負荷を感じたら、1の体勢に戻します。(これを10回✕2セット)
<感想・ポイント>
イスにはかなり浅めに腰かけないと、手を伸ばした時に前にコロンと行ってしまいます(汗)ふくらはぎ~太ももの裏側も伸ばされるので、足にも効きます。
■立ったままの姿勢でできる腹筋
道具も使わずに腹筋を鍛える運動です。腹筋の前方部分だけでなく、脇腹あたりのシェイプアップに効果的です。
1. まず、周りに何も場所で立った姿勢をとります。
2. その状態から、左右のヒザを交互に対側のヒジに向かって上げます。
3. 1秒上げ1秒下ろし程度のスピードで、左右5〜10回を目標に行います。
4. 慣れてきたら、片足ずつ足を下に下ろしきらない形で動作を繰り返すと、負荷が強くなります。
<感想・ポイント>
エアロビでもよく見る動作。時間がかからず、手軽に出来るのでコピーの待ち時間も有効に使えます!
1-2.二の腕を引き締めたい人向け筋トレ法
■イスを使ってできる二の腕の筋トレ
イスを使って行いますが、キャスターつきのイスや不安定なイスで行うと、転倒の危険があるので、イスを固定したり、ぐらつかないイスを選ぶなどしてご注意下さい。
1. イスに浅く座ります。(イスは固定するか、グラつかないイスを選んでください。)
2. イスの座面の両サイドに手をついて、お尻の位置を少し前にずらします。
3. 肘を曲げていき、そのままの状態で5秒間維持します。
4. 腕に負荷を感じたら、ゆっくり肘を伸ばします。
<感想・ポイント>
3.の肘を曲げる動作はゆっくりと行うとより効果的。終わった後にじわじわ汗をかいてきます。
■壁を使ってできる二の腕の筋トレ
壁があればどこでもできます。また、壁から立つ位置を遠くすると、肘を深く曲げることができるため、立つ位置を変えて負荷の調整をしてください。
1. 壁の前に立ち、肘を伸ばしたまま、両手を壁につきます。
2. そのまま、ゆっくりと肘を曲げていきます。
3. 腕に負荷を感じたら、ゆっくり肘を伸ばします。
<感想・ポイント>
一見負荷がかからなさそうな運動ですが、壁からなるべく遠い位置に立ち、ゆっくりと肘を曲げていくことを実践すると結構二の腕の内側に効きます。
1-3.下半身を強化、引き締めをしたい人向け筋トレ法
■太もも(内側)の筋トレ
太もも内側の「内転筋」という部分を鍛える筋トレです。ここを強化することで、太ももが細く引き締まり、O脚の改善にもつながります。
1. 姿勢を正し、膝・くるぶし・かかとを付けた状態で、イスに腰をかけます。
2. 太ももを内側からつかむように、膝の間に手を入れます。
3. 太ももの隙間に入れた手で、脚を外側に押し広げます
4. 脚を押し広げる動作と、閉じようとする動作を行ったまま、今度は足踏みを加えてみましょう。
(自分のペースで結構ですが、15〜30回を目安にしてみてください。)
<感想・ポイント>
内転筋が鍛えられていないと、初めは足を閉じるのも一苦労。徐々に鍛え、まっすぐ引き締まった足を手に入れましょう。
■ふくらはぎ・太もも(後ろ側)の筋トレ
男性でも、女性でも、仕事中でもこっそりできるイスを使った運動です。反動を使わずにゆっくり行うと効果的です。
1. イスに深く腰をかけます。
2. 片足の膝・足首を伸ばし、そのまま3〜5秒キープします。
3. 負荷を感じたら、ゆっくり足を戻します。(左右の足を交互に5回ずつ行います。)
<感想・ポイント>
デスクの下でこっそり出来る手軽さが魅力ですね。前の席を蹴らないように注意してください!
2.オフィスで筋トレする際の注意点
冒頭でもお伝えしたように、人目が気になる方はお昼休みや休憩時間を有効に使うことで、さほど周囲の目が気にならなくなります。紹介したトレーニングの中にはトイレで出来るものもあるので、人前でどうしても見られたくない方は、トイレなど別の場所で行うのも一つの方法です。
また怪我をしないよう、十分配慮することも大切です。
イスを使う場合は、キャスターの無いイスを使うか、もしキャスター付きのイスを使用する場合は、キャスターが動かないようしっかりと固定しておきましょう。周りに社員がいないか、近くにPCなどの機器がないかを確認した上で、安全に注意しながらトレーニングを行ってください。
3.オフィスでの筋トレグッズの紹介
オフィスで簡単にデスク周りで筋トレをするために、効果的かつ、あまり人に見られても恥ずかしくないような、大掛かりでないトレーニンググッズをいくつか紹介いたします。
■内股 de Diet(800円〜1,000円程度)
(出典:http://www.joinus1980.com/SHOP/3B-4773.html)
イスに座って内股にはさみ、脚を内側に閉じようとするだけで、効率的に内転筋(内ももの筋肉)のトレーニングができます。
バネは普通の強さのレギュラータイプと、レギュラーより1.5倍の強度があるハードタイプがあり、男性に人気なのはハードタイプです。
■アブトロニック X2P(9,000円〜10,000円程度)
知っている方も多いかと思いますが、電気で筋肉を刺激する運動グッズで、お腹に巻くだけで1分間に約400回の腹筋運動に相当するエクササイズベルトです。また、腹筋だけでなく背筋も同時に鍛えられる、優れものです。
■ローラーボールリスト(1,000円〜2,000円程度)
(出典:http://u0u0.net/Uk5h)
高速回転する中にあるボールの遠心力パワーをコントロールすることで、手首・前腕部・指の筋肉・握力を鍛えます。いつでも、どこでも、ゴルフ・テニス・野球などのトレーニングの必需品です。
【コラム】筋トレにプラスで効果絶大!
■プロテイン(2,000円〜3,000円程度)
(出典:http://www.meiji.co.jp/sports/savas/products/whey100.php)
プロテインと聞くと、筋肉ムキムキの体になったり、太ってしまうのではと思う方がいらっしゃると思います。プロテイン摂取したからといって、勝手に筋肉はつきませんし、運動後に摂取する事で引き締まった体になります。筋トレで汗をかいた後は、水や牛乳に混ぜて飲みましょう!
4.より効果を高める!自宅で出来る簡単筋トレ
一日の中で一番長くいるのは、オフィスかもしれませんが、オフィスでの筋トレの効果をより上げるためには、自宅でもしっかりとしたトレーニングをすることが必要です。
器具を使って行うトレーニングや、ゴムを使って行うトレーニングなど、種類はさまざまありますが、今回はなるべくお金をかけずに行える、そして基本的かつ最も重要な「器具を使わない自重(自分の体重を利用した)トレーニング」について紹介します。
4−1.お腹周りを絞りたい人向け筋トレ法(自宅編)
■クランチ(腹筋)
クランチは腹筋を集中的に鍛えるのに効果的なトレーニングです。
ほとんど腹筋のみを使うので、労力の割りに効果的に鍛えることができます。
1. 床に仰向けになり、膝を曲げて、胸の前に腕を組む。
2. ヘソを覗くように、腹筋を意識しながら、上体を丸め込む。
3. 上体を丸め込んだ状態で少し停止したら、腹筋の緊張を解かないまま、ゆっくり床まで上体を下ろす。(※2~3繰り返し。)
<ポイント>
クランチのポイントは、上体を起こすのではなく、おへそに向かって頭を丸め込むという意識で行ってください。足を伸ばしてしまうと、腰の筋肉もつかったトレーニングになってしまうので、効率的に腹筋に負荷をかけるためにヒザは曲げてください。
また、慣れてきたら、上体を丸め込む際に左右にひねりを加えることによって、脇腹にある腹斜筋という腹筋も鍛えることができます。
4−2.二の腕を引き締めたい人向け筋トレ法(自宅編)
■ナロープッシュアップ(腕立て伏せ)
ナロープッシュアップは、通常の腕立て伏せよりも手幅を狭くすることにより、上腕三頭筋(二の腕)を集中的に鍛えることができる種目です。
腕立て伏せのバリエーションなので、負荷のかかり方は違いますが、通常の腕立て伏せ同様、二の腕以外にも胸や肩などの筋肉にもある程度の刺激がいきます。
1. 肩幅より狭い手幅で床に手を付き、両足との4点で体を支える。
2. 二の腕に負荷を感じながらゆっくり肘を曲げ、手に胸がつくぎりぎりまで降ろす。
3. 肘を伸ばしゆっくり元の体勢に戻る。(※2~3繰り返し。)
<ポイント>
ナロープッシュアップは、手をつく幅が狭いほど二の腕への負荷の割合が大きくなり、あまり無理をすると、ヒジを痛めてしまいますので、最初は広い手幅から始めて負荷になれたらだんだんと手の幅を狭くしていってください。手の幅と足の幅が両方狭いとバランスが取りにくいので、手幅が狭い分、足を少し開いて安定した体勢で行ってください。女性の方など、負荷が強すぎると感じる方は、ヒザをついておこなってください
4−3.下半身の強化・引き締めをしたい人向け筋トレ法(自宅編)
■スクワット
スクワットは太もも、お尻などの下半身全体の筋肉をバランスよく鍛えるための、代表的なトレーニングです。「キングオブエクササイズ」とも呼ばれ、上半身よりも下半身の方が筋肉量が多いため、スクワットで下半身を鍛えることは全身の筋肉の発達にも大きく貢献します。トレーニングの中でも最重要項目と言ってもいいかもしれません。
1. 腕を前に組み、肩幅より少し広いくらいのスタンスで立つ。
2. 上体の姿勢を維持したまま、太ももが床と平行になるくらいまでゆっくりしゃがむ。
3. 同じようにゆっくり立ち上がり元の体勢に戻る。(※2~3繰り返し。)
<ポイント>
スクワットを行う際、足幅を変える事よって負荷がかかる部位が変わります。
足幅を広くとって行う場合、内また・太ももの裏側・お尻の筋肉へ負荷がかかりやすくなります。
足幅を狭くして行う場合、ヒザの上の太もも前部分の筋肉へ負荷がかかりやすくなります。
またスクワットを行う際に注意して欲しいのは、ゆっくりと動作をすることです。
反動をつけてスクワットを行うと、関節に強い負担がかかりヒザを悪くする危険がある上に、筋肉も効果的に負荷をかけることができませんので、その辺り注意してトレーニングしてください。
5.まとめ
オフィスでの筋トレ方法、いかがでしたでしょうか?
こうやって見ていただくと、オフィスで行う簡単で時間をかけない筋トレのコツというのは、いかにも筋トレ、っていう感じのことをするのではなくて、筋肉に意識をして力を入れる・負荷をかけるというのが重要だということがわかるかと思います。
オフィスの筋トレだけだと、どうしても効果の限界がありますので、自宅などできちんとしたトレーニングを行っている上での、補助的なトレーニングだということを理解して、オフィスでの筋トレワークに励んで頂ければと思います。